吃音(どもり)の人の支援は「待つこと」 きょうから始めてみませんか

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  • Опубликовано: 24 ноя 2024
  • 言葉に詰まったり、同じ音を繰り返したりする「吃音」をもっている人は、100人に1人いるといわれています。「吃音」への理解が十分とは言えない現状に、生きづらさを感じている人もいます。
    ◆「吃音」多くは2歳~5歳で発症
    福岡県桂川町に住む小学3年の永松泰丞くんです。泰丞くんには、話すときに言葉がなめらかに出てこない「吃音」があります。「吃音」は、2歳から5歳の間に症状が出ることが多いとされていて、泰丞くんも保育園の時に症状が出始めたといいます。
    母親の亜沙美さん「3歳くらいで保育園の時に、最初は本当に連発で繰り返す感じ。ぼぼぼぼくねとか、最初そこまで気にしてなかったんですけど、ひどくなってきて、正直テレビの真似か何かしていると思ったんですよ」
    泰丞くん「(Q自分でちょっと話しづらいなと気づいたのは、いつ頃気づいた?)5歳か4歳くらいの時に気づきました。(Q声が出にくい時の体の感覚は?)力が入ったりして無理やり言葉を出させようとしている感じです」
    ◆緊張すると症状が顕著に
    特に、緊張したときに「吃音」の症状が顕著に現れ、それがきっかけで、周りから心ない言葉を浴びせられたこともあったと話します。
    泰丞くん「例えば『なんでお前そんなしゃべり方なん』とか、『なんでそんなにつまずくん』とか言われていました」
    母親の亜沙美さん「友達に馬鹿にされたり真似されたりしたら、帰って来たときに、ものすごく分かるんですよ。へこんで帰ってきて『そのしゃべり方癖になるけん止めたほうがいいばい』とか逆の心配をしてくるんですよ。『治したほうがいい』と。でも、この子にとって治っていたら別に苦労してないし」
    ◆担任教諭が代わるごとに説明
    永松さんは、吃音について少しでも理解してもらおうと、担任に事前に説明をしています。
    母親の亜沙美さん「学年が上がるごとに担任が毎年かわるんですけど、その時に先生に渡して説明して、吃音イコールどもるというのが、なかなか理解されていない世の中だと私は思う。吃音症ってなんだろうみたいな。1人でも多く広められたらと思うんですけど」
    ◆「吃音」でいじめ、就職活動でも・・・
    北九州市小倉北区で、カフェを営む所純雄さんです。子供の時、吃音を理由に周りから嫌がらせを受けました。
    所純雄オーナー「中学生1年の最初のほうが、いじめとかあった」
    就職活動では忘れられない出来事も・・・
    所純雄オーナー「集団面接で4人で、あまり思い出したくもない状況だったんですけど、かなりどもってしまって、ほかに受験した人まで笑ってしまうぐらいに失敗してしまって、一緒に集団面接を受けた人から面接終わった後、『お前のせいで笑ってしまって、こっちまで迷惑よ』と言われてしまって、その日も落ち込んでしまった」
    ◆電話の音で緊張
    社会人になってからも電話の音が鳴ると緊張します。
    所純雄オーナー「ピザの宅配のメインの店で、電話応対があって、電話が鳴るだけでかなり動悸がすごくして、ひどいときは電話とった後20秒くらい言葉を言おうとしても一言も出ないこともあって、当たり前ですけどお客様から叱られることもありますし」
    ◆「障害者差別解消法」の対象に
    こうした被害を無くすため、2016年に「障害者差別解消法」が施行され、吃音もその対象となりました。発表機会の免除など合理的な配慮を受けられるようになったものの、周囲からのからかいや日常生活に不安を抱える人は少なくありません。
    自身も吃音をもちながら、これまでに600人以上の患者を診てきた菊池良和医師。外来に訪れる高校生のうち、3割ほどが不登校だと話します。
    ◆吃音の支援は「待つこと」
    菊池良和医師「教育の一環とし『て、世の中いろんな人がいる。上手くしゃべれない人もいる。上手くしゃべれなくても、その人の話を最後まで聞きましょうね』と先生から話すと、ほとんどの吃音の方のいじめというのは収まります。吃音の支援は簡単なんですよ。吃音の支援は待つことなんですけど、待つということは本人の存在を認めていることと思ってほしい」
    「待つこと」、きょうから始めてみませんか。
    ◆「一緒に友達として遊んでほしい」
    泰丞くん「区別や馬鹿にしないで、一緒に友達として遊んでほしいです。吃音で馬鹿にされても無視して歩んでいける人生になりたい」
    母親の亜沙美さん「この子にとっては一部と思っているし立派な個性とも思うし、私は共存していくしかないかなと思っている。無理に治せと思わないし治してほしいとも思わない。あとはこの子自身が、この子の体の一部として過ごして行けたらなと思って、堂々と、とりあえずしゃべることをやめないでほしいというのが私の願いです」

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